こんにちは

あさり動物病院スタッフです!!
今日はマダニによる感染症についてのお話です。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)という感染症を
聞いたことはありますか?
2011年に初めて中国で報告されたウイルスによるマダニを介する感染症です。
国内では2013年に海外渡航の無い方が
このウイルスに罹患したことが初めて報告され
それ以降60代以上を中心に
毎年60人~100人の感染者が報告されています。
このSFTSというウイルス、今までは九州や西日本を中心に
感染者が多くみられていましたが
2021年3月県内で初めての感染者が確認されました。
感染者の症状は発熱・消化器症状(食欲不振・吐き気・下痢・嘔吐・腹痛)
リンパ節の腫れ・呼吸不全症状・出血症状(歯肉出血・紫斑・下血)
が出現します。
潜伏期間はマダニに咬まれてから6日~14日とされています。
有効な抗ウイルス薬等による特異的な治療法はなく
対処療法が主体です。
国立感染症研究所の最新の研究によると、致死率は約30%とされています。
感染経路として、SFTSウイルスを有するマダニに咬まれること
発症している野生動物や猫・犬などの動物の血液や体液に直接触れる
感染者の血液や体液に直接触れるなどがあります。
空気感染や飛沫感染の報告はありません。
SFTSに感染しないためにはまず、マダニに咬まれないようにしましょう!
野山や草むらに入る際は長袖長ズボン、足を完全に覆うような靴を着用し
肌の露出をなるべく減らしましょう。
また、野生動物との接触にも注意しましょう。
そして、皆様のワンちゃんネコちゃんには
マダニ予防をしっかりと行ないましょう!
背中につけるスポット剤が苦手な子や
1ヵ月に1回の予防は面倒…という方の為に
予防薬にも様々な種類がありますので
お気軽にお問い合わせください

あさり動物病院

静岡県静岡市駿河区馬渕4-14-3
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